医療・クリニックに強い税理士松浦薫のブログ
「私ってマルチタスクタイプなので」
私もそうですが、社長さんや、ミドル層に限らず、
同じくらいの年代で話していると、この言葉がよく聞かれます。
私も、何度も口にした言葉。
そして、ビジネスマン人生20年の間、
「自分がマルチタスクに向いていること」を全く信じて疑わなかったのですが、
ただ最近、なんだか、
「マルチタスク、全然うれしくない」状態が続いてまして、、、。
(平日の風景)
メールの返事を書いていたら電話がかかってきて、終わったと思ったら携帯がなって、話し終わったと思ったら声かけられて、話している間に次のミーティングまでに準備してほしいことが出てきて、材料を見せてあげている間にまた電話がかかってきて、来週の重要案件と準備の相談をしていたら今度はお客様から携帯に電話が来て・・・
なんだかぐったりしながら、
「ごめんなさい。私は聖徳太子にはなれません」
と心の中でつぶやく毎日。
そんな時に、読んだこちらの書籍。
SINGLE-TASK-一点集中術――「シングルタスクの原則」ですべての成果が最大になる-デボラ・ザック
・・・いやー、めちゃめちゃ目が覚めました!そして、すっきりしました!
いろいろ書いてあるのですが、何より勉強になったのは、
「マルチタスク」=「同時並行」では決してないこと!
言われてみれば、「あったりまえ」に聞こえるかもしれないのですが、
「何か」をしながら、あいた「ちょっとの時間」でできる「ちょっとの何か」をしようとすると、
そのための頭の切り替えが必要になります。
元々の「何か」をどこまでをやったか覚えている必要がある&次の「ちょっとの何か」を考え始める必要がある
そして、その「あいたちょっとの時間」でも「ちょっとの何か」が終わればいいのですが、
「ちょっとの何か」が終わる前に、もともとの「何か」に戻らなければならなくなると、
これまた、「ちょっとの何か」を覚えておいて、また「何か」に取り組んで、という切り替えが必要になって。
それだけならまだいいのですが、「ちょっとの何か」をやっている間に、
元々の「何か」とはべつの、ほかの「何か」に手をとられる形になると、
元々の「何か」&「ちょっとの何か」を覚えておきながら「他の何か」をやる必要があって、、、
・・・ええい、なんやねん!!!いみがわからん!!!
結局、とどのつまり、
「同時並行」することが、かえって作業効率を悪くすることがありうる
ということなんですよね。
(しかも、脳みそにもかなりストレスをかけてしまって、よくないのだそうです。コワ・・・)
・・・ストンと腹落ちしました。
これまでの自分。
メンバーさんの話を聞きながら、どんどんくるメールをチェックし、
電話かかってきたら「あ、ごめん、ちょっと出るね」とメンバーさんにことわって電話に出て、
電話で話しながら、やっぱりメールをチェックし、、、
そのうちメンバーさんが言ってたことも何となく忘れ(・・・ごめん)、
みたいなことをやりがちなのですが、
よく考えたらすべてに対して効率悪いし、何より失礼ですよね。(ほんと反省)
なので、
・話を聞くときは聞く、
・メールをチェックするときはメール、
・電話は電話、
・作業は作業
1つ1つに「一点集中」しながら、こなしていって、
1日終わったら、結果的にマルチタスクが終わってた。
っていう一日がよいのかもしれない、と思いました。
ということで、先々週あたりから試しているのですが、、、
かなり、いいです!
「ながら」をやりたくなる誘惑に目を向けず、目の前に集中する
(ちょっとマインドフルネスに概念が近いかも。)
だけで、
かなり効率が違う&ストレスが違う。
なんで、今までこんな簡単なことに気が付かなかったんだろう・・・
ただ、そうはいっても、何かしているときに:
・どうしても「今」でなきゃいけない相手からの電話がかかってくる
・ひょいと話しかけられて、「後で続きは」といわれちゃう
・全然関係ないけど、とても大事なことを、ふと思いつく
などなど、「一点集中」からはずれてしまうのはゼロにはできません。
そんな時に、最近かなりおすすめなのは、
「A4のコピー用紙」のラフメモ。
1日のタイムスケジュールをざっと書いておき、
そのスケジュールに沿って、「一点集中で」どんどんこなしつつ、
「ふとしたメモ」もその紙に書いてしまうのです。
そうすることで:
①それぞれの時間にやるべきことに「一点集中」できる
②「次にやること」も視覚化されているので、切り替えが簡単
③「ふとしたメモ」も書いておける~、覚えておくストレスがなくなる。
(ある日のメモはこちら。一部黒塗り)
相当ぐっちゃぐちゃに見えますが、
タスク的には、かなりストレスなくこなせるようになりました!
「マルチタスクって言葉になんだかぐったりしつつある方に、おすすめです。