院長先生のライフプラン

生命保険料控除証明書は、年に一度の「保険の見直し」のきっかけに。

2019.10.25
院長先生のライフプラン

医療・クリニックに強い税理士、開業ドクターの「伴走者」、松浦 薫です。

モットーは、「お客様が『一番永く、深く関わりたいと思う専門家』になること」

 

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この時期になると、お手元に届く、「生命保険料控除証明書」

加入なさっている生命保険会社から、

 

今この保険に加入されていて、今年はこれだけ保険料を払われました(払う予定)ですよ~

 

と伝えてくれる、あの紙です。

 

ぴりぴり・・・と点線で切り取って、税理士に渡す書類として保管

 

されるケースが一般的だと思いますが、

この「生命保険料控除証明書」、

せっかくなら、いいきっかけとして先生のライフプランに役立てていただくとよいかな、と思っています。

そのための3つのステップをご紹介したいと思います。

① 生命保険料控除証明書は、「何の保険に加入しているか」、を教えてくれる

まず、「生命保険料控除証明書」のメリット。

当たり前ですが、いまご自身が何の保険に加入しているのか、を教えてくれることです。

例えば。

 

いまご自身が何の保険に加入しているのか、洗い出してください

と言われても、

 

・・・面倒。

となるケースが多いと思います。きっちり一覧にしてまとめておられる方は少ないかと。

 

でも、お手元に届くこれらの証明書を一つにまとめておくだけで、

まずは、ご自身が加入されている保険の洗い出しは、完了

お忙しい先生がたでも手間はかかりません。

 

② 加入している保険を
「見える化」してみる

そして、まとめておいたこれらの生命保険料控除証明書をもとに、

いま、ご自身が加入している保険を「見える化」してみましょう。

「見える化」といっていますが、内容はシンプル。

それぞれの保険について、

  • 生命保険会社
  • 証券番号
  • 契約日
  • 種類
  • 払込期間
  • 保険料(支払っている金額)
  • 受取人

そして、控除証明と一緒に「保険内容のお知らせ」が入っているケースも多いと思いますので、その場合は、

  • 保険金額、解約返戻金の額(受け取れる金額)

をエクセルでも紙でもなんでもいいのでリスト化します。

 

生命保険会社によっては、証明書のみで保険内容のお知らせははいっていないケースがあると思いますが、

その場合でも、まず、生命保険会社、種類、期間、保険料がわかるだけでもよいと思います。

まず、ご自身が何の保険に入っているかを「見える化」することが大切です。

 

③ そのうえで、
「こんなときどうする?」を考えてみる

そうして、できた保険の一覧をもとに、

 

こんなとき、どうする? 保険でどこまで対応してる?

 

を考えてみましょう。

具体的には、こんな質問。そもそも保険が、いざというときの備え、ですから、

あまり考えたくないことのオンパレードかもしれませんが。。。

 

  1. 自分が病気で手術・入院することになったら・・・医療費はどれくらいかかる?
  2. 自分が病気で働けなくなったら・・・クリニックにかかる経費はどれくらいかかる?
  3. 自分に万が一のことがあったら・・・残された家族に必要なお金は?

 

そして、上記のそれぞれに対して、いま加入している保険でどの程度カバーされているのか、確認してみましょう。

  1. 医療保険で、いつから、いくら給付金が受けられるのか?
  2. 所得補償保険は、働けなくなってから、いつからいくら保険金が受け取れるのか?
  3. 死亡・高度障害の場合、いくら保険金が受け取れるのか?

の裏返しになります。

こうやって確認してみると、

 

・・・もう十分。

・・・あ、少し保障が足りない?

 

など、色んな事が見えてきます。

 

私も、この年に一度のタイミングで、

顧問先の先生には、保険の「見える化」をお手伝いするようにしています。

 

毎年の「生命保険料控除証明」、年に一度の「保険の見える化」のルーティンにしてみてはいかがでしょうか。

 

【ひとりごと】

モンキーバナナ。7~8cmくらい?かわいい。

「特大マウス」・・・ではありません。