医療経営情報

「かかりつけ医 定額制に」ー 今日の日経新聞朝刊をみて感じたこと。

2019.06.25
医療経営情報

医療・クリニックに強い税理士、開業ドクターの「伴走者」、松浦 薫です。

モットーは、「お客様が『一番永く、深く関わりたいと思う専門家』になること」

院長先生が理想とする、自分らしいクリニックを作って頂くために、頼りになる「伴走者」であることを目指してます。

 

今日の日経新聞朝刊の一面。

 

かかりつけ医を定額制に 過剰な診療抑制 厚労省検討

  • 厚生労働省が、患者が自分の「かかりつけ医」を任意で登録する制度を検討
  • 「かかりつけ医」の診察料は月単位の定額制をとり、過剰な医療の提供を抑制
  • 「かかりつけ医」以外を受信する場合は負担を上乗せ
  • 早ければ2021年度の改正も視野に

 

正直、かなりの衝撃(・・・はいいすぎかもしれませんが)。

 

もともとコンサルタントとして、色んなビジネスモデルを見てきた身からすると、

 

  • 「価格」というドライバーが国によって決められていて(もちろん自由診療は別ですが)、
  • 「人数」「回数」というドライバーに注力できる(究極でいえば、「人数」のみ)

 

というのは、他の業種より悩むポイントが一つ少ない、ということで、

 

しかも、価格をどう設定するか?という「プライシング」は、戦略上最も難しいドライバーの一つなので、

それを悩まなくていい、というのは大きな特徴だな、と思っていたのですが、

逆に考えると、こういった、「重要なドライバーを勝手に決められてしまう」というリスクとしての側面も、ある

んですよね。

 

制度の是非は専門外なのであれこれと語る資格はないと思いますし、

「早ければ21年度の改正も視野に」がどこまで実現性の高い話なのかも私にはわからないのですが、

 

今回の記事を見て、

開業なさっておられる院長先生と日々接している税理士として、感じたことをいくつかメモしておきたいと思います。

 

① 「かかりつけ医」として患者さんに選ばれるには、何が必要なのか?

  • 「診療する」という院長先生発の視点に加え、「選ばれる」、という患者さんから見た視点が必要になります。

 

②  院長先生のクリニックは、周囲のクリニックと何が違うのか?

  • いわゆる、「差別化ポイント」、です。
  • 患者さんは、何故、他のクリニックではなくて、先生のクリニックに来てくれるのか?をクリアに言えるかどうか。

 

③  院長先生の、「ご自分らしい」、理想の診療、理想のクリニックは?

  • もっと一歩ひいて、結局、先生の「こうありたい」と思う理想の診療、理想のクリニックを考えて頂くことも大事

 

・・・と、偉そうに書いてはみましたが、

 

上の3つの質問は、いつも私自身が、「自分らしい税理士像」を求め、自問自答している質問だったりします笑。

きっと、いつまでも答えにはたどりつかないけど、

でも、たどりつかないことも楽しみながら、いつまでも理想高く歩んでいきたいと思います。