医療経営情報

新型コロナウィルス関連情報⑨:発熱外来診療体制確保支援事業

2020.10.11
医療経営情報

9月15日の厚労省通知にて、

 

令和2年度インフルエンザ流行期における発熱外来診療体制確保支援金

 

の交付要綱が発表されています。

 

  • 「診療・検査医療機関(仮称)」として、時間的・空間的分離を行い、
  • 新型コロナウィルスの検査に対応する医療機関に対して、
  • 外来診療・検査体制確保に要する費用を補

 

費用補助の金額は、体制確保時間に応じて上限が定められています。

  • (1日あたり)7時間 ⇒ 約26.9万円
  • (1日あたり)4間 ⇒ 約15.4万円
  • (1日あたり)2時間 ⇒ 約7.7万円

 

※ 実際の受診患者が上記基準より少ない場合に、その人数に応じて補助金を交付。

※ 自院のかかりつけ患者や自院に相談のあった患者のみを受け入れる場合は、基準患者数の1日あたり上限は5人。

 

出典: 厚生労働省資料

 

例年であれば、この時期、インフルエンザのワクチンをどのようにしていくか、というのが主なご検討事項ですが、

今年は、そもそも発熱の患者様に対して、クリニックとしてどのように対応していくか、と検討事項が増える(というより複雑)になっています。

対応して、考えなければいけない論点も増えているので、ここ最近のご訪問時に先生とお話することの多い論点を、下記に挙げておきたいと思います。

院長先生の頭の整理に少しでもお役に立てれば幸いです。

 

  • 発熱の患者様の受入れをどうするか
  • 受け入れる場合には、どのような体制で受け入れるか
  • 体制を組む場合に、スタッフの体制をどのように組み立てていくべきか
  • 患者様への告知の方法は
  • 上記を踏まえた場合に、当初の事業計画(クリニックの損益・キャッシュフロー)にどのようなインパクトが発生するのか

 

今年は、本当に、いろんなことが「初めての検討」となる1年になりました。

院長先生や経営者のかたがたを側で拝見していて、物事を一つ決めるにも、動かすにも、簡単ではない、知恵と勇気が必要だな、とつくづく感じます。

答えを見つけるのも、決められるのも経営者である先生がたですが、顧問をいただいている税理士としては、少なくとも、

 

  • 「考えなければいけない論点」をしっかりと提示してくれる存在
  • 「知っておかなければいけない情報」を押さえてくれる存在
  • 話すことで頭が整理されて、物事が決められて前に進むことができる存在

 

でいたいと思う今日この頃です。

 

大変な状況はまだまだ続きますが、私自身も、お客様に少しでも安心していただけるように、自分の対応のスピード感や中身を振り返っていかなければと思います。

 

自身の備忘まで、税理士としての目指す姿を書いた記事はこちら:

 

「医療・クリニックに強い税理士」ってどんな税理士?(その①):医療固有の税務に精通

「医療・クリニックに強い税理士」ってどんな税理士?(その②):少し先の案内人

「医療・クリニックに強い税理士」ってどんな税理士?(その③):ライフプランを一緒に考えられるか

 

なお、本事業の第1回申請締め切りは10月12日、第2回は10月31日の予定です。

 

【ひとりごと】

大英博物館のオンライン展示。北斎の未発表作品「万物絵本大全図」の挿し絵。なんと103点!

動物、植物、人物…、色んな挿し絵がありますが、

どれも北斎まんがのような、「おかしみ」を感じます😆😆😆かわいい😆😆😆

いつか現地にいって鑑賞してみたいものです。