医療・クリニックに強い税理士松浦薫のブログ
医療・クリニックに強い税理士、開業ドクターの「伴走者」の松浦 薫です。
モットーは、「お客様が『一番永く、深く関わりたいと思う専門家』になること」。
院長先生が理想とする、自分らしいクリニックを作って頂くために、頼りになる「伴走者」であることを目指してます。
※ちょっと(かなり!?)変わった詳しいプロフィールはこちら。10人中10人の院長先生に面白がっていただいています(涙)。
ここ1週間で、
医療に強い税理士ってどんな税理士?
というご質問を頂く機会が何度かありました。
これまでは、なんとなく、
くらいのざくっとしたお話しかしていなかったのですが、
いい機会なので、もう少しクリアに言語化してみようと思います。
※ 私自身、まだまだ(というか一生、)精進している最中なので、ある意味「こうなるべき」・「こうでありたい」という姿の具体化という意味で。
まずは、前提として、医療固有の税務にきちんと精通していること、は当然の要件です。
例えば、収入一つとっても。
医療機関の収入は、種類が非常に多い、という特徴があります。
社会保険診療支払基金や国民健康保険から支払われる「保険診療」、介護保険から払われる「介護保険収入」自治体や医師会などから支払われる「予防接種や検診、健康診断の委託料」、クリニック様が個別になさる「自由診療」、「労災収入」や「自賠責収入」、証明書発行などの「文書代」、「物品販売」収入などなどなど。
また、ベッドのある有床診療所であれば、ベッド代や食事代などの「入院」に関わる収入も出てきます。
これらそれぞれを、「所得税」(・「法人税」)や「消費税」でどう取り扱うべきなのか、を理解したうえで、
適切に会計を作って、支払うべき税金を計算しているかどうか。
例えば、
同じ「文書代」でも労災と自賠責をなぜ分ける必要があるのか、
国民健康保険から支払われていても、特定健診を区分して計上しなければいけないのはなぜか、
「自由診療収入」と「雑収入」をどうして分ける必要があるのか、
診療報酬の請求額と入金額や、窓口収入割合をなぜ細かく見る必要があるのか、
同じ「診察」でも、先生がクリニックでなさる「休日診療」と市区町村などが運営する休日診療所でなさる「診察」では、取り扱いがどう違ってくるのか、
などなど。挙げ始めたらきりがありません。
また、ご収入以外にも、
などなど、これもまた、挙げ始めたらきりがありません。
先生がクリニックを経営される中で、当然に疑問に思われる上記の論点について、
顧問税理士として、抵抗なくお答えできるかどうか(=前提として、頭の中で体系的に整理されているかどうか)は、
非常に重要な要素です。
思うのですが、
「クリニックや医療法人のお客様が多いということ」の価値は、
上記のような論点について、
お客様である先生がたからご質問を頂き、
そのご質問について、専門家として、先生にとっての最適解を考えながらお答えしていく
という経験を繰り返すことで、
体系的に、院長先生がたにとって考えるべき「会計・税務の論点」が整理され、
先生がたに「必要なタイミングで」、先を見据えたご提案ができる状態になっている。
ということなのかな、と思います。
・・・とここまで書いて、①つめの論点で書きすぎてしまったので、
②つめ以降は、また別の機会に。
今のところ考えている要素は、
② 医療業界の常識、医療法等の関連法規や行政関連などへの理解が深いこと
③ その他の関連知識(労務、広告、行政、etc)を幅広く持ち、単なる「会計を作って税金計算してくれる人」に
とどまらないこと
④ 先生のご質問に、「具体的」で「少し先を見て頂ける」回答ができること
⑤ もっというと、ご質問いただく前に、こちらから「具体的」で「少し先を見て頂ける」提案ができること
といった要素を考えているのですが、
きっとこれらも、日々の先生がたとのやり取りの中で、アップデートされていくべきものなのかもしれません。
また時間を見つけて、言語化を進めていこうと思います。
【ひとりごと】
久しぶりのサントリー美術館。
河鍋暁斎「その手に描けぬものなし」(←言ってみたい笑)。
画風も画題も本当に幅広くって(風刺画だけじゃなくって、戯画、美人画、宗教?画、etc)、楽しめました。
有名になった後も、印章に「一生稽古」という文字を使い、古画の模写などの努力を欠かさなかったそう。かっこよすぎ。
医療・クリニックに強い税理士、開業ドクターの「伴走者」、松浦 薫です。 モットーは、「お客様が『一番永く、深く関わりたいと思う専門家』になること」。 ※ 私のちょっと(
先日、税理士として在籍する税理士法人TOTALで、リクルートドクターズキャリアさんの取材を受けました。 リクルートドクターズキャリア「開業特集」:多店舗展開だからできる TOTALできめ細かな開
医療・クリニックに強い税理士、開業ドクターの「伴走者」、松浦 薫です。 モットーは、「お客様が『一番永く、深く関わりたいと思う専門家』になること」。 院長先生が理想とする、自分らしいクリニ
医療・クリニックに強い税理士、開業ドクターの「伴走者」、松浦 薫です。 モットーは、「お客様が『一番永く、深く関わりたいと思う専門家』になること」。 院長先生が理想とする、自分らしいクリニ