開業ドクター支援日記

「医療・クリニックに強い税理士」ってどんな税理士?(その③):ライフプランを一緒に考えられるか

2019.07.03
開業ドクター支援日記

医療・クリニックに強い税理士、開業ドクターの「伴走者」、松浦 薫です。

モットーは、「お客様が『一番永く、深く関わりたいと思う専門家』になること」

院長先生が理想とする、自分らしいクリニックを作って頂くために、頼りになる「伴走者」であることを目指してます。

 

※ 私のちょっと(かなり!?)変わったプロフィールはこちら。

消費財のマーケティングボストンコンサルティンググループ(BCG)でコンサルタントやっとこさ天職見つけて今は税理士・・・

紆余曲折っぷりが、10人中10人の院長先生に面白がっていただいています(笑)。

Profile vol.1 キャリア前半~戦略コンサル(BCG)など。

Profile vol.2 キャリアつづき。なんで税理士。

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勝手にシリーズ化。「医療・クリニックに強い税理士」とは?

税理士としての自分のスキルセットを考える、いい機会にしています。

さて、今回の「医療・クリニックに強い税理士」の要素。

それは、

院長先生個人やご家族のライフプランを一緒に考えられるかどうか

です。

お医者様を中心に税務顧問をしていると、

ご自宅の購入、転居、お子様の学校入学・・・などなど、

院長先生の大きなライフイベントに伴って、色んなご相談を頂く機会が多くなります。

 

開業ドクターの先生や医療法人様の大きな特徴として、

院長先生が診療なさること=個人事業や医療法人様のご収入

となりますので、一般の事業会社よりもさらに「個人」と「法人」を一体で検討していく必要がある、という特徴があります。

 

ですので、

院長先生個人やご家族のライフプランを一緒に考えることができるかどうか

というのは、「医療・クリニックに強い」税理士になるにあたって、大変重要な要素の一つ、ではないかと思います。

ということで、そのために必要な要素をいくつか列挙してみたいと思います。

① 法人の法人税・個人の所得税
両方の節税を考えられるか

個人事業者の先生であれば、「所得税」のみになりますが、

法人化なさっている先生は、医療法人の「法人税」・先生個人の「所得税」の両方の節税策を考える必要があります。

法人税と所得税の税率差、役員報酬の金額設定、役員社宅の検討、MS法人の検討・・・などなど、

医療法人と先生個人の両方の側面から見た場合のメリット・デメリットについて考慮したうえで、最適解を考える必要があります。

 

② 「先生個人のライフステージ」・「医療法人の経営ステージ」の両方を理解できているか

 

先生個人のライフステージによって、生活費・ローン返済・お子様の教育資金・ご両親の介護費用、など必要なお金は変わってきます。

そして、医療法人様も、経営のステージ(成長期・拡大期・安定期)によって、必要なお金は変わってきます。

その両方を踏まえたときに、①の節税も考えつつ、

  • 先生個人に、どの程度役員報酬を得て頂くのか
  • 医療法人で、どこまで資金を留保すべきなのか

を合わせて考えていく必要があります。

ですので、

「先生個人やご家族」・「医療法人様」の両方の中長期のプランを教えて頂く、

もし今現在は、あいまいな状態、であれば、一緒に考えさせて頂く、というのが理想ですね。

 

③ 保険税務に精通し、
定期的な見直しができているか

個人のライフプラン、といったときに、欠かせない論点が「保険」の活用です。

一口に保険、といっても、色んな種類があります。・・・正直、わかりづらい・・・ですよね。

そして、拝見していると、ご自身の保険の保障内容が、今のライフプランとあっていないケースがとてもよくみられます。

・・・だけではなく、そもそもご自身の保険の加入や保障内容をご自身で把握されていないケースも、しばしば。

毎月お会いする税理士として、少なくとも

  • お客様の加入しておられる保険は把握して、「名寄帳」(固定資産みたいです笑)を作り
  • お客様に改めてご自身の保障内容をご確認頂き
  • そのうえで、必要なら見直しを一緒に考える

ということはやっていきたいな、と思います。

そして、もちろん、税理士として、

保険の「加入」・「支払」・「受取」にかかってくる税金についてもしっかりカバーしてお伝えしたい、と思っています。

  • ご案内のとおり、被保険者・支払者・保険受取人が法人なのか個人なのか、保険の種類によって、かかる税金は複雑に変わってきます。

④ 不動産税務に精通しているか

そしてもう一つ、個人のライフプランといったときに欠かせないのが「不動産」。

不動産、と一口にいっても、

  • 購入される
  • 使用される(たとえば、賃貸など)
  • 売却される
  • 贈与される
  • 相続される

・・・とそれぞれの局面で、かかる税金が変わってきます。

不動産取得税、所得税、譲渡所得税、住民税、法人税、はたまた消費税、そして贈与税に住民税、、、

そして、土地なのか、家屋なのかによっても扱いが変わったり、そもそも「価額」をどう考えるのか、などの論点もあります。

また、金額が大きいだけに、適用できる税金の特例も様々。これらは「知っていて、その特例を使う」ことが必要です。

そして、クリニック様の場合、診療所の土地・家屋をどうするのか、、、など、個人だけでなくクリニックでも出てくる論点。

個人が所有して賃貸するのか、医療法人で所有なさるのか、など、そもそものライフプランと合わせて検討していく必要があります。

 

ですので、私も、「医療税務」×「資産税」を専門領域とする税理士として

上記の「保険」と同じく、意識して、「不動産にかかる税金」の経験・知識を蓄積していくようにしています。

  • 不動産は「資産税」と言われる領域で、通常の法人様の税務だけを担当していると「全く経験していない」というケースが少なくありません。

 

⑤ 相続対策・相続税に精通しているか

そして、「資産税」といえば、相続、です。

これまで形成なさってきたご資産を、どう上手くご家族に引き継いでいかれるのか、

そして万が一のときの相続税はどの程度かかるのか、そのために、相続対策としてできることは何か、など、

「医療税務」✖「資産税」を専門領域として、院長先生や医療法人様の顧問をやっている税理士だからこそ、

ご提案できる「相続対策」を、時間をかけてご一緒に考えていきたいな、と思っています。

「資産税」、と一口でいっても、税金の切り口でいえば「相続税」「贈与税」「譲渡所得税」、などですが、

トピックとしては、

  • ③の保険税務、④の不動産税務 に加えて、
  • 生前贈与
  • 事業承継
  • 医療法人の持分対策
  • 法人の活用
  • 不動産資産の組み換え

・・・などなど、数多くあります。正直、深いです。いくら経験を積み重ねても、きっと、ずっと精進が必要です笑。

 

・・・と、①~⑤まで、いろいろと書いてきましたが、

改めて、何より重要だな、と思うのが、

院長先生個人やご家族のお話を、丁寧に、真摯にお伺いすることができるかどうか。

かな、と思います。

 

先生や医療法人様の状況も日々変わっていかれますし、

「1+1=2」とか「税金計算すれば終わり」といったの話ではありません。

 

できる限り丁寧に、院長先生個人やご家族のお話を丁寧にお伺いし、

できる限り、自分のもつ知識や経験をもとにして、お客様のライフプランにあった最適解を一緒に考えていく、

そんなおシゴトを日々追求していけたら、と思います。

 

まだまだ精進です。

 

そして、このシリーズも4回目。

「医療・クリニックに強い税理士」ってどんな税理士?(その①):医療固有の税務に精通

「医療・クリニックに強い税理士」ってどんな税理士?(その②):少し「先」の案内人

「医療・クリニックに強い税理士」ってどんな税理士?(番外編):つぶやき

自分のスキルセットで、できていること、足りないこと、忘れがちなことを振り返るいい機会にしています。

そして、内容が、その①から、だいぶ変わってきました。進化ということで笑(コンサルのよくあるご都合ワードです)。

 

【ひとりごと】

俳優 山崎努さんの「俳優のノート」。

よく本を読まれている方が、最近読んで面白かった、とお聞きして、ちゃっかり購入笑。

最高のプロフェッショナルの言葉は、一つ一つが、人の心を動かします。

 

 

 

 

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