医療・クリニックに強い税理士松浦薫のブログ
医療・クリニックに強い税理士、開業ドクターの「伴走者」、松浦 薫です。
モットーは、「お客様が『一番永く、深く関わりたいと思う専門家』になること」。
※ 私のちょっと(かなり!?)変わったプロフィールはこちら。
消費財のマーケティング→ボストンコンサルティンググループ(BCG)でコンサルタント→天職見つけて今は税理士・・・と
キャリアのくねくね紆余曲折っぷりを、10人中(ほぼ)10人の院長先生に面白がっていただいています(笑)。
Profile vol.1 キャリア前半~戦略コンサル(BCG)など。
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今回は、教育資金の贈与 について。
クリニックの税金とは別に、先生個人の税金についてご相談を頂くことがあります。
中でもよくあるのが、こちらの教育資金の贈与の非課税 についてのご質問。
親が、息子(娘)に教育資金の贈与をしたい、といっているんだけど・・・
といったようなご相談です。
院長先生の親御さんが、お付き合いのある金融機関さんなどから、
「相続対策にお孫さんに教育資金でも贈与なさったらどうですか?」とすすめられて、というパターンも多いようです。
令和元年度の税制改正で幾つか見直しも入り、さっそく国税庁からQ&Aの改訂も発表されましたので、
間違えやすいポイントなど、まとめておこうと思います。
(注:すべて令和元年8月時点での情報となります)
「教育資金の贈与の非課税」、そもそもどういう制度かといいますと、
となる制度、です。
もともと、平成31年3月31日までの特例措置でしたが、この改正で2年延長、令和3年3月31日までの制度となりました。
前述のとおり、令和元年税制改正で期間延長となりましたが、その他にも幾つか改正となりました。
→そりゃそーだ、という声が聞こえてきそうですね笑。
① 贈与を受けた人がその時点で23才未満である場合
② 贈与を受けた人が学校等に在学している場合
③ 教育訓練給付金の支給対象となる教育訓練を受けている場合
ここで、
あ、意外と誤解されておられるケースが・・・
と思った点を一つ。
1500万円の限度額は、贈与を受ける人、一人あたりです!
贈与をする人、一人あたり、ではありません。
つまり、おじいちゃんとおばあちゃんがそれぞれ1500万円、合計3000万円が非課税・・・なわけではありません。
贈与を受けるお孫さん一人につき、1500万円が限度、です。
性質的に、贈与する方が検討されるものなので、意外にここを誤解されているケースが多いな、と思います。
冷静に考えたら、贈与者一人当たり1500万円にしたら、えらいことになってしまう・・・と思いますが笑。
それに絡んで、1点ご注意点、というか念頭においていただくとよいこと。
1500万円の限度額は贈与を受ける人一人当たり、ですので、
もし他の方(たとえば、相手方の祖父母様)も贈与してあげたいな~、と思っていた場合、
限度額を使い切ってしまわれると、
こちらも、贈与してあげたかったのに・・・
ということがあったり、なかったり、する、というのは念頭においておいていただくとよいかもしれませんね。
そして、もう一つのご注意ポイント。
お孫さんの学費を払ってあげる場合、その都度払ってあげる場合は、そもそも贈与税は非課税、です。
扶養義務者が、生活費や教育費として必要な都度贈与するものはそもそも贈与税はかかりません。
ですので、
入学金を払ってあげるためだけに、信託銀行に信託口座を作らせる
というのは、ちょっと考えられた方が良いかもしれませんね。
今回の教育資金贈与の非課税、延長になるだろうな~と思っていましたが、やっぱり延長でした。
改正の方向も、本来の趣旨にそったものが多い印象です。
お孫さんの教育資金にまとめて贈与、などご検討の際は参考にして頂ければと思います。
【ひとりごと】
荻窪のタウン誌「荻窪百点」。
お客様が原稿を書かれていて、いつも拝読させて頂いてます。
お客様ですが、本当に素敵!で、かっこいい人生の大先輩です。
私も見習って文章力を・・・上げていきたい笑。
前回に引き続き、新型コロナウィルス関連情報です。 ※ これまでの新型コロナウィルス関連情報はこちら。 新型コロナウィルス関連情報(融資・補助金・助成金) 新型コロナウィルス関連情報②
緊急事態宣言が延長となる見通しです。 日々、大変な思いをしながら頑張っておられる方々が心折れることなく過ごしていただけるよう、切に願うばかりです。 引き続き、コロナ関連情報です。 4
引き続き、コロナウィルス関連のお役立ちリンクを掲載します。 1日を争う状況の中では、できるだけ早く、できるだけ正確な情報を取得することが大切です。 医療系のお仕事をさせ
緊急事態宣言から10日が経ちました。 新型コロナウイルスに罹患された皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、 一日も早いご回復と、感染の収束をお祈りいたします。 また、毎日大変な状