組織づくり

クリニックのスタッフ教育:失敗しない「スタッフ」教育のポイントは?

2019.07.06
組織づくり

医療・クリニックに強い税理士、開業ドクターの「伴走者」、松浦 薫です。

モットーは、「お客様が『一番永く、深く関わりたいと思う専門家』になること」

院長先生が理想とする、自分らしいクリニックを作って頂くために、頼りになる「伴走者」であることを目指してます。

 

※ 私のちょっと(かなり!?)変わったプロフィールはこちら。

消費財のマーケティングボストンコンサルティンググループ(BCG)でコンサルタントやっとこさ天職見つけて今は税理士・・・

紆余曲折っぷりが、10人中10人の院長先生に面白がっていただいています(笑)。

Profile vol.1 キャリア前半~戦略コンサル(BCG)など。

Profile vol.2 キャリアつづき。なんで税理士。

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今回は、「スタッフ教育」のポイントについて。

 

どうやったらいいスタッフが育つんですか?

 

異業種の方、同業他社、お客様、経営者やマネジメントをやっている友人・知人、などなど、

顔を合わせれば、必ずといっていいほど話題になるのが、スタッフ教育 について。

お聞きした話の中で、どの業種にも参考になるな~、と思ったものがありましたので、ポイントをいくつか挙げてみたいと思います。

① 成長してほしい項目を、
具体的に3~4個決める

漠然と「成長してほしい」では、なかなか成長は見込めません。

スタッフに、成長してほしい項目を、具体的に決めてあげることが必要です。

例えば、受付スタッフなら、「接遇」・「診療点数や薬剤の知識」・「ミスのない会計事務」・「受付周りの環境整備」・・・といったように、

どういう項目で経験・知識を蓄えてほしいのか、具体的に考えてみることが重要。

 

② それぞれの項目について、
中期的(例:1年後)の具体的なゴールを決める

①を決めたら、その具体的な項目について、中期的にどうなっていてほしいのか、のゴールを決めていきます。

例えば、先ほどの受付スタッフの例なら、

  • 「接遇」:患者さんに安心感とやさしさを感じてもらえる、余裕のある接遇ができるようになっている
  • 「診療点数や薬剤の知識」:診療点数の基礎的な内容は理解し、院長先生の使用される薬剤名はすべて頭に入れたうえで、レセプト作業ができる状態になっている

など、1年後にどういう状態になっていてほしいのか、を具体的にゴール設定していきます。

 

③ 1年後のゴールを実現するための
短期目標を決める

そして、②を決めたら、その1年後のゴールを実現するための短期目標を決めていきます。

例えば、3か月後、6か月後、9か月後。

それぞれ、どうなっていてほしいのか、の短期ゴールを決めていきます。

ここでのポイントは、「小さなステップを、確実に踏ませること」。

「できるようになった」というステップを繰り返すことで、自信とやる気が生まれます。

 

・・・と、ここまでの内容で、ピン!とこられた方もいらっしゃるかもしれません。

そうです、①~③までの内容は、まさにスキルマトリックス

①の項目が縦軸、②・③の横軸が時間軸で、どの項目が、どの時点で、どうなっていてほしいのか、を具体的に考えて頂く、ということです。

④ できるようになったかどうか、
見守り・励ます

①~③のスキルマトリックスができたら、あとは実際のスタッフ教育です。

どの項目が、どの程度できるようになっているか、きちんと見守り、できてたらほめる、できてなくてもフィードバック&励ます

院長先生が逐次みていくのは非現実的、だと思いますので、スタッフの中で教育・メンター役ができるスタッフがいるといいですね。

 

⑤ (番外編)スタッフ教育のスタートは
「理念の共有」から

ちょっと話はずれますが、スタッフ教育の前提として、クリニックや院長先生の「理念の共有」はとっても大事です。

先生が実現したい理想のクリニックを、体現してくれるのは看護師・事務のスタッフです。

せっかくの教育を「腹に落として」頂くためにも、

なぜ、そうなってほしいのか、につながる「クリニックの理念」を院長先生とスタッフが共有しておられることはとても重要だと思います。

 

【ひとりごと】

朝のお茶とお茶うけ(!?)のミニりんご。

ムーミン展で衝動買いしたムーミンマグカップで熱いお茶を頂くと、

ただでさえクリアな朝5時台の頭がさらにすっきり^^。