医療・クリニックに強い税理士松浦薫のブログ
10月1日の消費税率引き上げまで、1か月を切りましたね。
関連して、軽減税率と合わせてご相談が増えていること。
そろそろ、キャッシュレス入れてみようかな~とおもってるんだけど。
・・・そう、キャッシュレス、です。
消費税率引き上げに絡めて、色んなところで、キャッシュレス導入の動きも増えていますね。
背景には、政府がキャッシュレス導入促進の施策として進めている、
キャッシュレス消費者還元事業
(キャッシュレス決済について消費者にはポイント還元、キャッシュレス決済を導入した事業社には導入初期費用を助成)
の影響もあると思います。
ただ、こちらはクリニック様は対象外・・・だったりしますので、ご注意ください。
さておき、ご相談頂くことも増えてきたので、
キャッシュレス決済を導入するにあたって、お考えいただいたほうがよいこと
について、簡単に整理しておこうと思います。
キャッシュレス決済を導入するにあたってかかる費用。
初期の導入費用(端末代、その他)はもちろんですが、
ランニングでかかる費用も計算しておきましょう。
事業者によっても違いますが、だいたい平均すると、決済金額の3%前後が決済手数料としてかかってきます。
つまり、簡単にいうと、月に1万円の決済があったとすると、手数料が差し引かれて、9700円の入金、というイメージです。
だいたい、どれくらいの金額が使われるのかな~、と想定して、どの程度の手数料がかかるか、ざっと計算しておかれるとよいと思います。
当然ですが、キャッシュレス決済された金額については、実際の入金は1か月~2か月おくれとなります。
キャッシュレス決済は、保険診療の請求と同様、入金のタイミングがずれる(資金繰り的にはマイナス)となること
は理解しておいていただいたほうがよいと思います。
キャッシュレス決済の端末、それほど大きいものはないので、「邪魔になる」ということはないと思いますが、
開業後に導入される場合、これまでの受付のオペレーションに、多少なりとも変更が生じます。
そのため、導入にあたっては、決済端末をどこにおくか、どういうオペレーションにするか、など、
受付スタッフの皆さんと、事前のご相談をしていただくとよいと思います。
以上、キャッシュレス決済導入について、お考え頂いたほうが良いことを整理してみました。
消費税引き上げ、軽減税率についての記事は、こちら。
クリニックの軽減税率(その①):まず確認、こんな商品も「軽減税率」
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